借金返済 200万円

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過払いバブルとは

債務整理についての閑話休題で、債務整理に関する弁護士業界の内部事情をお話しましょう。
 多重債務者の大量発生が社会問題となり、自己破産が増加し、貸金業法が改正されてグレーゾーン金利がなくなり、全国で「過払い利息の請求」や、金利を引き直しての債務整理に関する裁判所の案件が増大しました。
 ちょうどその頃、法曹人口を増やそう、という政策のもと、司法制度が改革されて、法科大学院卒業生や新司法試験に合格した弁護士が大量に発生しました。すわ、弁護士業界も競争激化になるか、司法試験に合格しても就職難か、という時代が訪れつつあったのです。
 そこに、「過払利息請求訴訟」や、自己破産の案件が大量に発生したのです。法律事務所に就職しない(あるいはできない)、ビジネス感覚に富んだ若手弁護士はここに目をつけました。というのも、過払利息請求訴訟や自己破産は、専門的な法律知識や経験はほぼ不要で、事務処理を正確に大量に素早く行えば莫大な収入になる、サルでもできる仕事だからです。ですから「新たなビジネスモデル」として、パラリーガル(法律事務所で勤務する資格を持たない事務員)を大量に雇い、作業を流れ作業のように機械化して、インターネット広告で過払請求案件などを大量に受注して大量に素早くこなす、というビジネスで、巨大な法律事務所ができあがったのです。これまでの大先生以上の事務所です。地方にもこの動きが波及し、過払請求案件などで急成長する弁護士事務所や司法書士事務所が急増しました。これが過払いバブルです。
 過払いバブルは収束しましたが、今でも「完済後の過払請求案件」は少なからず残っています。これで食いつないでいる事務所もあれば、新たなビジネスモデルとして自動車事故の損害保険関係に進出しようとしている大手若手事務所もあるようです。町弁のもとにイソ弁で修行して、という法律専門家としてのキャリア形成の本道を歩むのは難しくなりつつあるのです。